夏に多い季節性アレルギー性鼻炎として、イネ科の花粉が関与していることが
あります。川沿いや田んぼにイネ科の植物はみられます。カモガヤ、ハルガヤ、
オオアワガエリ、スズメノカタビラ、スズメノテッポウなどが知られています。
イネ科花粉の特徴として、スギ花粉より飛散する距離が短いことがあげられます。
花粉飛散距離は数キロ以内となっています。地域差がありますが、イネ科花粉の
飛散時期は気温が高くなる5月から9月くらいです。
イネ科花粉症の症状はスギ花粉症と同様で、鼻粘膜のアレルギー症状である、
鼻水、鼻づまり、くしゃみです。目に炎症が生じると、目の掻痒感、充血の
症状が出現します(アレルギー性結膜炎)。
夏かぜ症状と類似しているので、体調不良で風邪と見過ごされているけれど、
実はイネ科花粉症である方もいます。
イネ花粉症はイネ科の食品、とくに小麦が症状を悪化させる傾向があります。
激しい運動をすることで強いアレルギー反応が出現することがあり、注意を
要します(アナフィラキシー: 喘息症状、呼吸困難、蕁麻疹、低血圧など)。
イネ科花粉症の方は、イネ科の雑草が多くある河川敷や空き地、水田に
近づかないようにしましょう。激しい運動がアナフィラキシーの引き金と
なることがあるので、小麦を含んだ食品を摂取したら運動を控えましょう。
イネ科花粉が多い状況があり、小麦製品の摂取、運動の要因が重なると、
アナフィラキシーショックを引き起こすことを念頭に置く必要があります。
イネ科雑草の花粉が飛散する夏の時期には、注意を要します。
2011年9月には、岐阜県西部の大垣市や海津市、羽島市、岐阜市などで、
目の掻痒感、じんましん症状が出現した子ども、生徒が急増したという
報告がありました。
イネの花が花粉をつける時期で、イネ科花粉が台風、強風などの影響で、
飛散しやすい条件があると、アレルギー症状を起こしやすくなります。
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